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調剤ミス報道

処方せんと違う薬を男児に投与

上記報道によると、
肺炎にかかった乳児への退院後処方で、薬剤師が調剤ミスをし、
家族が、入院中と薬の「色が違う」ことで気づいた…とのこと。

別の報道によると、調剤ミスがあったのは、
鎮咳薬の「アスベリン」と、去痰薬の「ビソルボン」。
小児の場合、セットで、混ぜて処方されることが多い。
色が違うため、たまたま気づかれたのだろう。

冒頭の報道ではない配信記事(by 共同通信)によると、
病院側の説明として…、
「副作用や健康に影響はない」
「効能が同じだったことなどから、薬剤師が勘違いしてしまった」

…としている。

前者に関しては、それもそうかもしれない。
だけど、後者のコメント!
確かに、アスベリンにも去痰作用があるし、
ビソルボンで、痰の喀出がラクになれば、咳も少なくなるから、
作用としては、重なる部分は多いけど…、
やっぱりアスベリンは、中枢性の鎮咳薬で、ビソルボンはあくまで去痰薬
「言い逃れ」の感は、否めない。

だけど………報道する側も、報道する側だと思う。

「CG2○2」がらみの事件が起きた時には、
覚醒剤と似た作用がある」などという、
実際に服用している患者のコトを考慮していないような、
余計な一言を付け加えるくせに、
そうじゃなければ、ここまで、裏付けを取らないものなのだろうか????
天下の「共同通信」が………。

ところで…畳んで、ちょっと告白。。。



実は僕も、調剤ミスに遭ったことがある。
以前勤めていた県立病院での出来事。

その日は、夜間救急外来を担当していた。
で、小児に、抗生物質(粉薬)を処方した。

当時、その病院では、夜間は、薬剤師は常駐していなかった。
なので、救急室のストックの中から、ナースが薬を渡していた。

で……本来は「1回半袋」のところ、ナースは「1回1袋半」と、3倍量を渡してしまった。。。

あとで聞いて「ええっ!?」となり、深夜だけど、急いで電話した…。
間違えたのが「テオドール」とかじゃなくて、まだ助かったが………。

調剤だって、人間がやることだから、必ず間違いは起こりえる。
お薬を受け取ったら、やはり、ちゃんとチェックしなければいけない。
by tappy_1 | 2005-05-28 16:27 | ニュース