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「研修医は労働者」…って、当たり前だろっ!

研修医は労働者、最高裁が初判断…関西医大訴訟

上記サイトの報道によると…、
1998年に、当時26歳の若さで、心筋梗塞で亡くなった研修医の遺族の方が、
「最低賃金に満たない給料で働かされた」として、関西医科大学附属病院に、
未払い賃金の支払いを要求していた裁判で、最高裁が、
「研修医には教育的側面があるが、病院のため患者の医療行為に従事することも避けられず、労働者に当たる」

という判決を出したそうだ。

当時、病院からは、
「奨学金名目」で月額6万円しか支払われていなかったとのこと!!!
それでいて、「医療行為」をさせられていたのだから、
れっきとした、労働基準法違反だと思う!!!

僕が研修医1年目だった頃は…、、、
国立だったので、同年代の普通のサラリーマンより少し少ない程度の
賃金は、支払われていた。
(なので、たまに、ベテランナースに、
「数年で逆転されるけど、今は、私の方が給料がいいからね」
 …と、ジュースをおごってもらったりしていた(^^;;)

とは言っても…帰宅できるのは、毎日ド深夜だったし…、
土日も、一応、病棟に顔を出すことが、暗黙の了解となっていた。
それでも、平日の9時~17時分の給料しか出ていなかったのだら、
効率としては、高校生のバイトより悪かった…(T_T)

畳んで、研修医2年目の待遇…。



研修医2年目は、隣県の県立病院へ出向になった。
肩書きは、「常勤的非常勤医」という、
なんだか「言葉遊び」のような身分だったが…、
採用通知を見て、基本給に驚いた。
ちゃんと、医者の給料になっている………(^^;;
しかも、実際に働きだすと、
当直や、夜間に呼び出された時なんかの賃金も、
ちゃんと支払われることが分かった。

そう…ちゃんと「労働者」として認められていた。

亡くなった研修医の方は…本当にお気の毒だったと思う。
国公立は、それでもまだ、我慢できる程度の賃金が支払われていたが、
私大系の場合は…常識では考えられない待遇が、
「当たり前」となっていた。

今回の判決で、研修医の待遇改善に繋がってくれれば…と思う。
by tappy_1 | 2005-06-03 16:45 | ニュース